
ドリーは、2階の床がデコボコしてるので、柔らかいタイヤに換装しています。
雑居ビルに監禁された。いたいけな女子。なんてシーンを撮るのに、最適なスペースです。
しかしそれだけではなく、クロマキーカーテンや、白カーテン。さらに遮光もできる黒カーテンまで完備されているので、様々な撮影が可能となっています。
暁から陽が沈むまで、とても柔らかい自然光が入ってくる、白ホリゾントのフロア。
軟調の絵が欲しいならば、一択です。カーテンレールの上に、LEDを這わせてみました。それによって、色のアクセントも加味できます。これは音に反応してくれるので、MV撮影で照明技師がいなくても、イイ絵が撮れるでしょう。
当スタジオ自体が、昭和な雑居ビルなので、屋上もしかり。フェンスも、柵も、イイ感じに、錆びてます。そこに、LEDのチューブを入れてみました。昼はそのまま。夜はサイバーパンクな絵が撮れます。
スタジオ内にある機材・備品は
全て無料でご利用いただけます。
【設備一覧】
機材・照明 | … | sachtlerムービー用三脚、Libecドリー/NANLITE FS-150/sunstar 1200wフラッシュ/GVM RGB LEDビデオライト800D/NEEWER CB60 RGB 70W LED/屋上LEDチューブライト |
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演出 | … | LED付きスモークマシーン/スモークマシーン/DOSS Extreme Boom Bluetoothスピーカー/BOSEサウンドシステム/シャボン玉マシーン/ミラーボール |
小道具 | … | アンティークな電話/アンティークな時計/クリスマスツリー/様々なアンティーク小物/人形(シロヘビ、イワトビ) |
その他 | … | メイクルーム(Aフロア、Bフロア)/電気湯沸かし器/スチームアイロン/ハンガーラック/ファブリーズ |
2025.02.08
最近、とても多いのだ。
「仮押さえ、できますか?」
という電話。電話だ。メールではない。
基本的に、懇意にしている方以外は、仮予約も仮押さえも、受けていない。
というのもウチは、2階から屋上までの一棟貸しなので、よくある、誰か知らないひとがウロウロしているような広大なシェアスタジオではない。
例えるならば、一日一客の宿。一日一客の鮨屋。みたいなもので。
なので、仮押さえされて2日前くらいにこちらからどうなってんの? で連絡したら、
「あ、バラシになったんですよぉ。連絡してなかったっすかぁ? すみませんねぇ〜」
すると、その日のこちらの収入は、ゼロ。
もしかして、その日に予約したかった方もかわいそう。
思い出した。
俺は長らく、某雑誌で、飲食店の取材撮影をしていた。
そのなかでもこれはすげえだろ? 美味しすぎるぞ! って中華料理店があった。
ほんとうに、美味しい。何食っても、素晴らしい。
足繁く、日暮里まで通っていたのだがそうこうしているうちに某サイト、たべろぐとかいうので日暮里ではなく東京全体の、中華料理の1位を獲得した。
それからは予約もとれなくなってというか、そもそも予約しなくてもフラっといけた店だったのに。
そして数年後、その店は閉店してしまう。
なにがあったのか?
毎日のように、予約が入る。
しかしそれは「仮押さえ」なのだ。
接待なのかなにか? 俺はサラリーマンやったことないのでわからんが。
代理店かなんかわからんが接待相手の爺に「今日はたべろぐ1位の店、全部予約してあります。和・フレンチ ・イタリアン・鮨・中華ですぅ!」となって、
爺が「あ、鮨にするか」
それで残りの和・フレンチ ・イタリアン・中華は連絡もなしでドタキャンされるのである。
当時は、キャンセル料を請求できる術もなく、いまのように「アホの客から大量キャンセルがあったので、誰か半額でいいから食べにきて〜」なんてツイッターで叫ぶこともできなく、食材の廃棄になる。
そんな苦難を乗り越えて彼らはいま、赤羽の某所で小さいながらも超繁盛店をやっている。
もちろん、遠い先の予約なんぞできないし今日食いたいという俺が連絡しても、
「ああサコさん! ごめんなさい。今日も満席です」
と言われるのだが・・・・。
そんなお話である。以上の経緯を調べたら、その店がわかるとおもう。それは本当に、すばらしい店だ。
そしてウチのスタジオの仮予約。
「あ! ほかのスタジオでやることになって。すみませんねえ。バラシの連絡いれてなかったっすぅ〜」
「なんだか素敵なスタジオみたいなので、またの機会があったら、よろしくですぅ〜」
とな。
二日前になってもなんの連絡なく、こちらから何度も連絡してやっと受けたのがこの回答。
そんな彼に「またの機会」は、無い。
というわけで、仮押さえや仮予約を、受けるのをやめた。
その逆のこともある。
ウチは基本的に、とても優しいスタジオである。
「モデルさんがインフルエンザになりまして」
「演者さんがいまさらコロナになりました」
などと連絡があれば、キャンセル料を無料にしたり、システム上ムリな場合は別日の予約を無料で受けていたりする。
そこんとこ、よろしくであります。
嗚呼。
2025.01.21
こんにちわ。
スタジオトランバネーロの中のひと、サコカメラです。
今回は無料カメラマンサービスについて。
そもそものきっかけ。
基本的にはお客さんの入場時には俺がいて、いろんな機材やら白ホリの養生の方法やら、はてはゴミ捨ての方法まで、おせっかいかなぁと思いながらも、やっています。
「え! こんな機能もあるんですかぁ! テンションあがるぅ〜」
という時はこちらも嬉しいのですが、
「あぁ〜、わかってます全部。で、撮影の準備に集中したいので、もういいっすか?」
という、万能感に満ち溢れたお客さんもいたりする。
こうゆうときはだいぶん凹みますが、なんだか根拠の無い万能感に満ち溢れかつ、根拠の無い売れっ子だった俺の若いころを彷彿とさせてるなぁ。と、感慨深いです。
まあ、結果的に、そういう態度は損するんだが。
話がそれてしまった。
そんなふうに一応、慣れない「接客」をしているうち、とあるお客さん。
女子ふたりで訪れていわゆる「踊ってみた」を撮ると。
「カメラマンさんは?」
「はい。スマホで撮ります」
「照明もいろいろあるけど使いますか?」
「いえ、使い方わからないし、壊しても申し訳ないですから」
と。
むう。なんかこれ、申し訳ないなぁ。
俺が撮ってやるぞ! ってのもなんかヘンだが、少なくとも照明のサポートだけでもしてあげたい。
ってな思いからはじめたのが、無料カメラマンサービスなのです。
いまのところ、月に4案件くらい利用してもらっていて、いろんな出会いがあって俺も楽しんでいます。
ただし、俺はいまや56歳のおっさんです。
振り返ると20歳のときからフリーランスでやってるので、キャリアは36年。
「お前は長く、生きすぎたぁ!」
って、ケンシロウに言われるジャギ的なキャリアで。
というわけで、何が言いたいのかが俺もよくわからんようになったが、そんなおっさんが撮るのだということを鑑みて、利用していただければということです。
よろしくお願いします。
トップの写真は、今年の初仕事で、アナイスさんというフランス出身のアーティスト。
いいね。
2024.12.28
こんにちわ。
おかげさまで土日は、ずいぶんと先まで予約が入ってありがとうございますな、スタジオトランバネーロです。
最近は、来場してくださる方々の、じゅうぶんな配慮によって、研磨、パテ埋め、そして塗り直しということが皆無な12月でした。
ほんとうに、ありがとうございます。
なんの話かというと、Bフロアの白ホリです。
ここ、ものすごく、繊細なんです。
たったひとりでも、土足でワッショイ! しただけでもう、たいへんなことになるんです。
とりあえず、激落ちクンというので拭いてみて「ああ、これはあかんわぁ」となるとドイツ人のボッシュが登場して研磨します。
だいたいは、これでなんとかなるんですが、なんていうのだろ? 土なの? 砂なの? ようわからん感じで全体的に茶色くなるともう、ダメなんです。
塗り直しになります。
塗り直しされた直後に利用する方は、ラッキーです。
なんとか掃除や研磨したあとより、ほんとうに、綺麗。
白ホリ専用、最高級のペンキ使ってるので。とろりとした白になります。
そんなBフロアですが先月、利用後に掃除に行ったら大変な汚れ具合で
「ああなんてことでしょう!」
ウチで用意しているクロックスのようなものを確認したら、これだ・・・・
うーん。
どうしたら、こんなことになるんだろう?
裏面は撮らなかったんですが、どこを走り回ったんですか? 状態でかわいそうなこのクロックスのようなものは、廃棄となりました。